宝塚トップ娘役 それぞれの魅力を徹底解剖!花組・月組・雪組編

皆さん、こんにちは!マリアです。

「宝塚と言えば?」と聞かれたら、皆さんは何を思い浮かべますか?

華やかな舞台、煌びやかなお衣装、そしてまるで漫画から抜け出してきたようなカッコイイ男役!
そうなんです。やっぱり宝塚は男役が注目されることが多く、もちろん男役の人気は絶大です。

でもその陰には娘役の存在と努力は欠かせません。私も娘役だったので、娘役あってこそ男役が素敵に輝けるのだと思っています。

そこで!今回は日頃から宝塚を背負い、光り輝くトップスターを誰よりも近くで支え、自身も輝き続ける各組のトップ娘役の魅力をお伝えしたいと思います!

5人一気に書いてしまうとかなり長くなってしまうので、前半と後半2回に分けてお届けします!

今回は花組・月組・雪組のトップ娘役です。

宝塚歌劇団 花組トップ娘役:華優希(100期生)

・初舞台:2014年3月「宝塚をどり」
・愛称:はなちゃん、のぞみ

若手スター揃いの100期生。

正直、はなちゃんよりも目立っていた生徒が当初多かったので、私がはなちゃんを認識したのは「邪馬台国の風」新人公演の初ヒロインの時

舞台姿がとても可憐で、決して派手ではないけど、静かな中にも芯の強さと繊細さが感じられるお芝居で、こんな子がいたんだ!と驚きました。

そこからは一気に注目を集め、今回の新トップコンビお披露目公演で再演されている「はいからさんが通る」の初演で花村紅緒を好演。大きな話題となりました。

更にみりおくん(明日海りおさん)の代表作とも言える作品「ポーの一族」では主人公エドガーの妹メリーベルを可憐に儚げに演じて、花村紅緒からの振り幅の広さにビックリ!
度肝を抜かれました。

普段スカイステージなどで話してる様子は、とても辿々しくて、恥ずかしそうに、自信なさげに話す子だなーと思っていたら、役に入るとそんな姿はどこへやら?女優ですね。

全国ツアーの「メランコリックジゴロ」のティナでは、破茶滅茶でおバカだけど可愛い女の子を演じ、「A Fairy Tale-青い薔薇の精-」のシャーロットでは少女から老女までを見事に的確な演技力で演じ切りました。
シャーロットに関しては、この役を観て、はなちゃんって本当にお芝居が凄い!と私の周りでも話題になっていたほどです。

はなちゃんの魅力を語る時に、やっぱり誰もが口にするのは、憑依型のズバ抜けた芝居力。

宝塚の娘役らしい、漫画から抜け出してきたような少女感、愛らしさだけでなく、観る人を惹きつける圧倒的な演技力だと思います。

一方で、私個人としてはショースターとしては歌もダンスも弱いかなと思うので、そこを伸ばせるように頑張ってほしいです。

相手役のレイちゃん(柚香光さん)はショースターだと思うので、はなちゃんにはもっと色んな姿を見せて欲しいですね。

宝塚歌劇団 月組トップ娘役:美園さくら(99期生)

・初舞台:2013年4月「ベルサイユのばら」
・愛称:さくら、さくちゃん

99期生の首席で入団し、スターを多く輩出している阪急阪神初詣ポスターのモデルを務めたさくらちゃん

高い技術力は組配属されて直ぐに注目され、2015年の「1789」で新人公演初ヒロインで、マリーアントワネットという大役を見事に好演!

正直、本役のちゃぴちゃん(愛希れいかさん)が圧倒的な存在感と華やかさでマリーアントワネットを熱演されていたので、新公は大変だろうなぁ…と思っていたらとんでもない!

まだ研3の下級生とは思えない堂々とした演技、歌唱力、そして存在感で、美園さくらを鮮明に印象付けたと思います。

その後順調にバウホールヒロイン、新公ヒロインなどを務めて着実に力をつけて来たさくらちゃん

ちゃぴちゃんの退団により、既にトップスターだったたまきちくん(珠城りょうさん)の相手役としてトップ娘役に就任

首席入団で何でも出来る実力派

可憐で愛らしいというよりは、大人っぽくてしっかり地に足のついた感じ。
一時期ヒロインから遠ざかっていたので、もしかしたら実力派ゆえに、脇を固めるポジションとして重宝されるのでは?と正直思っていました。

でも見事にトップ娘役としてからは、たまきちくんを支えながらも、さくらちゃん自身の殻もどんどん破っていってるように感じました。

「雨に唄えば」のキャシーや、「ON THE TOWN」のアイヴィ、「I AM FROM AUSTRIA」のエマなど、アメリカのドラマに出て来そうな女の子の役が本当にハマる。
さくらちゃんならではのコミカルな台詞回しや、ゴージャスなイメージは他の娘役にはない魅力かなと思います。

もう既に退団発表されているので、最後の作品まで華やかに素敵な舞台を見せてくれるのを楽しみにしています。

宝塚歌劇団 雪組トップ娘役:真彩希帆(98期生)

・初舞台:2012年4月「華やかなりし日々」
・愛称:まあや、きーちゃん、まあやきぃ、なっちゃん

宙組で初舞台を踏み、組まわりで月組に出演

花組に配属された後、星組、雪組と組替えを経たことで、なんと入団6年目にして5組全組への出演を果たすという、とっても貴重な経験を持つきーちゃん

今となっては良い思い出、ありがたい経験でも、下級生の彼女にはきっと、とても辛かったと思います。

下級生の頃から、その並外れた歌唱力で注目を集め、ディナーショーやタカラヅカスカイステージの番組でも美声を披露していました。

きーちゃんの活躍が更に飛躍したのは星組に組替えしてから
「黒豹の如く」や「ガイズ&ドールズ」新人公演では、責任あるポジションを堂々と演じきり、新公の初ヒロイン「こうもり」では素晴らしい美声でオペレッタを聴かせ、圧倒的な歌唱力を披露

私も観に行ったバウホール初ヒロインの「鈴蘭」での、こっちゃん(礼真琴さん)との歌声のハーモニーの美しさには度肝を抜かれる程感動したのを覚えてます。

歌唱力にフォーカスされる事が多く、バウホールのヒロインを務める事で、徐々に演技力も学んでいったように感じます。

そして雪組へ組替えとなりだいもんトップ就任と同時にトップ娘役に就任

花組時代にスカイステージの番組内で、ファントムの名曲「Home」をだいもん(望海風斗さん)とデュエットした事は有名な話で、トップコンビとして、お互い組替えした雪組で、再び歌声を披露することになるなんて、本当にこの2人は運命で結ばれていたんですね。

きーちゃんの魅力は絶対的な歌唱力ですが、私は全ての組を経験した事によって、その時、その組を代表する娘役スターから様々な事を学んで得た娘役芸だと思います。

自身も宝塚の大ファンだったので、ファン時代からの知識に加えて、一つの組に居ただけでは学ぶことが出来なかったであろう、娘役としての美学

今のきーちゃんの圧倒的なトップ娘役としての存在感、実力、輝きは辛かったであろう組替え経験が功を奏したのだなと思うと感動します。

寄り添うだけでなく、自分もトップスターと同等に輝くことでトップスターの力になる。
次回作品での退団は惜しまれますが、最後までその素晴らしい舞台を目と耳に焼き付けたいと思います。

さて長くなりましたが、皆さんいかがでしたか?

次回は引き続き星組・宙組編をお届けしますね!お楽しみに!

Mahalo!(ハワイ語で「ありがとう」)

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