みなさん、こんにちは!マリアです。
中断していた宝塚の公演も、感染対策をしっかり行いながら、徐々に公演が再開しています。
宙組に関しては、2つの別箱公演がどちらも無事に、梅田芸術劇場での公演を完走する事が出来て本当に良かったです!
それぞれ主演のゆりかちゃん(真風涼帆さん)、ずんちゃん(桜木みなとさん)が、ご挨拶で流された涙が全てを物語っていたと思います。
中止の期間は生徒にとっては本当に辛くて不安な中で、いつ再開してもいいように心と体を鍛え整え、自分と向き合い続けた大変な時間だったのでしょう。
本当によく頑張りましたよね!
そして、宙組の「FLYING SAPA」は日生劇場公演が9/6から始まります。
こちらもどうか無事に幕が開きますように🙏
日生劇場の初日前に、この「FLYING SAPA」はライブ配信で観劇したので、振り返りになりますがレポしていこうと思います!
FLYING SAPA – フライング・サパ:あらすじ
未来のいつか、水星(ポルンカ)過去を消された男。記憶を探す女
謎に満ちたクレーター“SAPA(サパ)”到達すれば望みが叶うという“SAPA”の奥地
夢を追い、あるいは罪に追われてクレーターに侵入する巡礼者たち
過去を探す男と女もまた、その場所へ…
追撃者から逃れて、2,112時間続く夜を星空の孤児たちは彷徨する。
禁じられた地球の歌を歌いながら──
この文章を読んだだけだと、頭の中に「?」がいっぱいですよね(笑)
SF作品らしいけど、全くストーリーの中身が分からない。
この作品、制作発表でも、スカイステージの番組でも、徹底的にネタバレしないように作・演出の上田久美子先生も、キャストも、多くを語れないと言っていたので、誰もがたくさんの謎を抱えたまま、観劇するという流れでした。
FLYING SAPA – フライング・サパ:作品全体の感想
上田久美子先生の作品は、どれも大好きな作品ばかりで、今の宝塚の中でも間違いなくヒットメーカーと言える方
ただ、今回のこの「FLYING SAPA」に関しては「いろんな枠を取っ払い、宝塚に入って初めて、自分がただやりたいことを詰め込んだ作品」と仰っていたので、一体どんな作品になるのか楽しみでした。
ネタバレ厳禁との事なので出来る限りの感想になりますが、正直まず思った事は
宝塚らしくない作品
と言うことでしょうか。
よく外部で窪田正孝さんや、森山未来さんがやりそうな作品だなと💦
でも別箱じゃないとチャレンジ出来なかった作品だなと思うし、ウエクミ先生の芸術的なセンスは正に宇宙のようだなと感じました。
なんだか不気味な、謎めいた音楽に誘われて物語は進んでいくし、全体的な照明も暗め
果たしてこの世界がなんなのか、なんの目的でこの人達はここに居て、何をしているのか?
1幕が終わるまで分からない事が多すぎて、それぞれの家でライブ配信見ていたお友達と「どーゆー事?? 理解出来た?」と話したくらい💦
ただ2幕になると、色んな疑問や謎が一気に回収されていきます!
私たちが住む地球の残酷な未来を暗示するシーンや、統制と自由の間の答えを求めて苦悩する人類の姿。恋愛要素は5%くらい。
宝塚歌劇において誰も歌わない(唯一鼻歌のように歌う場面はあるが、ガッツリ歌う訳じゃない)というのは衝撃的
トップコンビが歌わない作品って今まで観た事ないですよね?!
結果、人はみんなそれぞれ違うけど、それで良いじゃないか!
許し合い、理解し合い、愛し合おうというメッセージだと私は解釈しましたが、この作品の感想はきっと、色々あって全部正解
それぞれの疑問に対する答えは、みなさん個々に委ねられていると思います。
まさに衝撃作だと思うので、是非ご自身の目で確かめてみてください!
FLYING SAPA – フライング・サパ:主なキャスト別の感想
オバク:真風涼帆
ゆりかちゃん(真風涼帆さん)に関しては、イケメン過ぎて、内容が入ってこない事が多々ありますよねー(笑)
今回内容が難しく、無口で言葉数が少ないので、ただ存在してるだけでカッコイイ、黙っていても場がもつというのは、トップとしての貫禄でしょうか。素晴らしい。
前半部分とラストに向けて感情を爆発させる場面とのメリハリが効いていて日生劇場では更に深く役作りしてくるのでは?と期待してます。
とにかく苦悩の表情がカッコイイ!
ミレナ:星風まどか
まさに「トップ娘役らしくない役」を的確に演じていたなと思います。
まどかちゃん(星風まどかさん)は愛らしい容姿だけど、こういう無表情で低い声で話すような役をうまく自分のものにしてました。
彼女の声が私は好きなんですよねー
衣装もかなり個性的で、まさかの白のタンクトップ姿もあり驚きましたが、まどかちゃんもトップ娘役として、幅広い役をこなせるようになり、大人の雰囲気も纏ってきたので、次のアナスタシアが楽しみです。
ノア:芹香斗亜
この作品の中で一番穏やかでまともな人
キキちゃん(芹香斗亜さん)らしい役で、ある種ウエクミ先生のキキちゃんに対するイメージがハッキリしてる事が分かります。
感情を爆発させたり、殻を破る事が求められるキャストが多い今作で、唯一の清涼飲料水のような存在
個人的には、初日のカーテンコールの映像でのキキちゃんの溢れて止まらない涙にもらい泣きしました。
本当に再開出来て良かった!
イエレナ:夢白あや
夢白さんとは程遠いイメージの役で、とっても難しかったと思います。
衣装も言葉遣いもかなり激しく、路線娘役としてはかなりチャレンジな役ですよね。
以前から、お芝居が上手だなという印象があるし、ウエクミ先生が好きそうな娘役さんなので、きっと期待を込めてこの役を与えたのかなと思います。
もういつトップになってもおかしくない程のオーラと実力なので、潤花ちゃんが組み替えで宙組に来る事で、どこかに組み替えは必須かなと思ってます。
スポークスパーソン101:紫藤りゅう
星組から組み替えして、ようやくの宙組デビュー
本当に長かった!
でも長身でスタイリッシュなので、宙組の雰囲気とよく合っていて馴染んでいました。
無機質だけどロイヤル感が漂うところが逆に不気味。長い説明台詞も滑舌よく明瞭に聞こえましたし、こんなに華やかなスターさんだったんだなーと、彼女の良さが宙組に移動した事で再確認出来た気がしました。
これからが楽しみです。
ペレルマン:瑠風輝
もえこちゃん(瑠風輝さん)もずいぶん成長したなーと思いました。
舞台上でいつもどこか自信無さげだった下級生時代を経て、すっかり堂々としていてスターのオーラが出てきたように感じます。
何よりスーツにメガネが似合ってて素敵だった!
その他気になったキャスト
テウダ:松風輝
今回1番特筆すべき生徒です。
実は前半少年役も演じていて、そこから女役にすぐ切り替えての演技
男役が女役を演じる違和感ゼロで、声色、見た目から完璧な役作りで素晴らしかった!
こういう芸達者な方は長くいてほしい。
アンカーウーマン:瀬戸花まり
初っ端からあっぱれ!
まるで北朝鮮のアンカーのような役ですが、めちゃくちゃ難しくて長い説明台詞を、テンポ良く少しも噛まずに滑舌よく、完璧に伝えていました。
これ感情を乗せるわけではないので、台詞を覚えるのも難しいだろうし、見ていて本当に素晴らしい!と拍手喝采でした。
若き日のブコビッチ:穂稀 せり
今回初めてお名前を知った生徒さんですが、とても芸達者な方ですねー
びっくりしました。
とても良いお芝居をされていたので、次回から宙組を観劇する時は注目したいと思います。
という訳で、なるべくネタバレしないようにレポしてきました(笑)
日生劇場もどうか無事に幕が上がり、千秋楽まで完走出来ますように。
みなさんも応援してあげてくださいね!
では、また次回お会いしましょ〜
Mahalo!(ハワイ語で「ありがとう」)
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